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ジャパニーズ・レゲエのオリジネーターと言える存在のひと組である双子のレゲエ・デュオ、アキ&ソルトフィッシュ。 96年のファースト・アルバムのリリース以来、パトワ(ジャマイカン・イングリッシュ)を自在に駆使する音楽性と、 古き良き日本を追究する美意識が共存するエキセントリックなギャップを魅力に、 キャリアの長さに対して寡作ながらもシーンに常に独自の存在感を示してきました。

そして21世紀突入以降、ジャマイカでのライヴ活動の再開(05年『EASTFEST』、06年『STING 06』、 07年『CAMP FIRE』)や、サプライズなジャマイカン・アーティストの招聘で知られる夏の野外フェス『愛知レゲエ・ブリーズ』(05年モーガン・ヘリテッジ他、 06年ブジュ・バントン、07年スーパー・キャット、08年ニンジャマン)の主催など、精力的な活動を継続していますが、 多忙を極め、自分たち自身の音楽制作から遠ざかってしまった観が否めませんでした。

その彼等がアーティストとしての最前線に帰って来ます。かつてダイアモンド・ホール6時間ライヴなどで「鉄人パフォーマンス」と呼ばれたその称号を取り戻すために。

現在のアキ&ソルトフィッシュの精神性は以前にも増して、明治維新、大政奉還以前にまで遡っています。大袈裟ではなく24時間365日和装の生活。 江戸職人文化へのリスペクト。真の武士道への憧憬と傾倒。 今のアキソルだからこそ作り得ることの出来る作品世界が、ジョージ・ブッシュの狂気のテロ戦争宣言で幕を明けた、 混迷する21世紀初頭に何かを投げかけるはずです。

CD売上の低下や業界の再編成が叫ばれる現在の音楽界において、インディーズのアーティストにとって「今売れる音楽」とは何ぞや。 それは何を作ればいいのか最早さっぱり分かりません。 しかし、今のアキ&ソルトフィッシュには作りたい音楽があります。作らなければならない音楽があります。 そうした使命感に突き動かされて、現在、彼等は待望の5枚目のオリジナル・アルバムに向けて、制作活動に集中しています。 日本は決して侵略国家ではありません。今回のニュー・シングルはその序曲なのです。

櫻

日本人の最も愛する花、櫻。
その一斉に咲き乱れる様や、潔い散り様に日本人の美学が最も投影されている花、櫻。 ジャマイカの往年の名トラック「Love I Can Feel」に乗せたリリックの内容は、一聴しただけでは春の出会いと別れの様に聞こえますが、 Dee Jay (Rap)パートは、2番、3番と進むにつれ、ハードなものとなり、歌部分のダブル・ミーニングにも気づくはず。 ミキシング・エンジニアは、前作「BREDREN」でも多くの曲を手掛けた、DELROY“PHATTA”POTTENGER。併録のリミックスは、 TALK BOXのコーラスなども多用したポップな仕上がり。 アキソルとは旧知の仲のエンジニアで、シーモ、ホームメイド家族などの成功を支えるSTUDIO SWINGの岡本氏の手腕によるもの。

待った無し

正に怒りの正拳突きの様な曲。現行ジャマイカ・シーンにも匹敵するハードな質感と、 作り手のセンス/意思表示を感じさせるバック・トラックに乗せ、全ての日本人に覚醒を呼び掛ける硬派チューン。 世界同時金融恐慌の様な未曾有の危機的状況が演出される中、もうすでに「待った無し」の状況にいることに気付けるのか? いちアーティストとして、次のアルバムのテーマに込めるアキソルの魂の一端を感じて欲しい1曲です。

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